ほんの数センチの工夫。出品作業で見えた、伝えるということ
2026年8月7日
八月に入って、窓の外はすっかり夏の色になりました。事業所の作業フロアには、朝から扇風機のやわらかい音が流れています。暑い日が続きますが、みらいろの一日は、きょうも静かに始まりました。🌻
きょう、あるメンバーさんが取り組んでいたのは、ネット物販の出品作業です。商品の写真を撮って、その商品の説明文を考えて、ネットのお店に並べる。パソコンの画面と、机の上の商品を、何度も見くらべていました。
写真を撮る前に、メンバーさんは商品の向きを少しだけ変えました。ほんの数センチ、角度を動かしただけです。でも、画面に映った商品の表情が、たしかに変わりました。📷
「こっちのほうが、わかりやすいですかね」。職員に確かめるその声は控えめでしたが、迷いはありませんでした。ぼくは、この一言が好きです。だってそこには、画面の向こうにいる、まだ会ったことのない誰かのことを考える気持ちがあるからです。
説明文を書くときも同じでした。大きさ、色、状態。ひとつずつ、ていねいに書き並べていきます。派手な言葉はどこにもありません。それでも読み返してみると、「これなら安心して選べそうだな」と思える文章になっていました。
となりの席では、別のメンバーさんが黙々と自分の作業を進めていました。ときどき顔を上げて、少しだけ様子をうかがって、また手元にもどる。声をかけるでもなく、急かすでもなく、ただ同じ部屋で同じ時間を過ごしている。ぼくは、この距離感がとてもいいなと思います。人にはそれぞれのペースがあって、みらいろでは、そのペースがちゃんと守られています。🌱
出品を終えた商品は、このあと検品や梱包を経て、誰かのもとへ届きます。写真も説明文も、その旅のいちばん最初の入り口です。数センチの工夫は、きっとどこかで、誰かの「これにしよう」につながっている。ぼくはそう思っています。✨
就労継続支援B型みらいろでは、こうした小さな時間の積み重ねを大切にしています。ご興味があれば、見学やご相談もお気軽にどうぞ。☺️


