「ここ、少し曇ってますね」。検品で磨く目と心|就労継続支援B型で精神障がいのある方が見つけること
2026年7月8日
7月の朝。事務所の窓からは青空が見え始めています。🌈
最近、就労支援の業界で大きな負債を抱える事業所の報道が続いていますね。ぼく自身も感じるのは、本当に大切なのは「どんな風に、一人ひとりに寄り添うか」ということ。派手な成果よりも、毎日の現場で人と人がどう関わっているか——その積み重ねなんだと思います。
きょうは、あるメンバーさんの検品作業を見守っていました。
ネット物販の仕事では、出品する商品に傷や汚れがないか確かめる「検品」という大事な作業があります。その商品が誰かのもとへ届くときに「あ、きれい」って感じてもらえるかどうか——その第一歩が検品なんです。
そのメンバーさんは、商品の表面をゆっくり見ていました。手を止めて、光にかざして、もう一度見つめる。「あ……ここ、少し曇ってますね」。小さな声で、職員さんに報告していました。
その曇りは、本当に小さなもの。見落としてもおかしくない程度のもでした。でも、そのメンバーさんの目は、ちゃんと捉えていたんです。✨
「そうですね。よく気づきましたね」と職員さんが応じると、メンバーさんの顔がほっと和らいだ。「大丈夫ですか?」と心配そうに聞く仕草もあって——それは、ぼくには「自分のやったことが、ちゃんと役に立った」という安心感に見えました。
検品という作業は、単に「傷を見つける」のではなく、「その商品が誰かの元へ届く前に、自分がしっかり守っている」という責任感と誇りが生まれる場所なんだと思います。🌿
そしてそれは、精神障がいのある方が「自分のペースで、自分の力を信じながら働く」という経験につながっていくんです。
検品作業で育つ、注意力と自信
就労継続支援B型みらいろで行っているネット物販の仕事は、商品の出品から梱包、発送準備、検品、シール貼りなど、様々な段階があります。その中でも検品は、特に「自分の目と判断が、実際の成果につながる」という実感を得やすい作業です。
傷や汚れを見つけるというのは、集中力と細かい観察力が必要です。でも同時に、それはプレッシャーではなく、「自分は、この仕事ができるんだ」という自信につながっていきます。職員からの「よく気づきましたね」という言葉は、けっして形式的な褒め言葉ではなく、実際の貢献を認める声なんです。
精神障がいのある方が働く際に大切なこと
就労継続支援B型は、障害福祉サービスの一つで、自立に向けて働く準備や日中の活動に取り組みたい方を支援する場所です。特に精神障がいのある方にとっては、以下のような特徴が大切になります。
- 無理のないペースで、自分に合った通い方が設定される
- 職員との日々の相談を通じて、体調や心の状態に応じた支援が受けられる
- 作業内容も、その人の力量や希望に合わせて選べる
- 小さな「できた」の積み重ねが、次への自信につながる
みらいろでは、これらのことを大切にしながら、ネット物販に関する軽作業に取り組むことで、自然と働く力が育っていくように設計されています。
検品から、ステップアップへ
検品作業でしっかりした経験を積んだメンバーさんの中には、やがて出品作業や梱包作業など、別の工程に挑戦していく方もいます。そして中には、就労継続支援A型の姉妹事業所「かえで」へステップアップしていく方も。みらいろで「自分のペース」を掴んだ方が、雇用契約のあるA型で新しい働き方にチャレンジしていく——その道もあります。
でも今、このメンバーさんにとって大切なのは、そこではなく「きょうも、検品という仕事の中で、自分の力を発揮できた」という小さな光なんだと思います。☺️
もし「精神障がいがあって、働くことが不安」「自分のペースで仕事がしたい」「まずは試しに、どんな仕事か見てみたい」という気持ちがあれば、ぼくたちのことを思い出してください。兵庫県高砂市・近隣エリアで、みらいろは毎日、あたたかく扉を開いています。まずは見学や、お問い合わせから——そこからが始まりです。💫


