「ここ、キズがあるかな…」。検品作業で気づく、ていねいさの橋|ネット物販の就労継続支援B型
2026年7月2日
最近、SNSで音楽の話題を目にしました。推し活や応援という形で、だれかの好きなもの・得意なものを応援する姿勢って、とても素敵だなと思うんです。ぼくたちみらいろでも、メンバーさんが取り組む一つ一つの仕事の中に、そういった「誰かのためになる」という思いが、そっと流れているんじゃないかって気づきます。
きょう、あるメンバーさんが検品作業に取り組んでいました。🌈
ネット物販の仕事では、商品をお客さんのもとへ送る前に、傷や汚れがないか、きちんと確認する検品という作業があります。きょうも、そのメンバーさんが丁寧に一つ一つの商品を手に取り、表面をそっと撫でるようにしながら、目で確認していました。
「あ、ここ、キズがありますね」。
ある商品を手にしたとき、メンバーさんがそっと言いました。目を凝らしてもほぼ見えないような、小さな傷です。でもその人の指が、ちょうどそこに触れていました。毎日、毎日、何十個もの商品に触れ続けることで、手がその変化を学んでいるんだと思いました。ぼくも側で見ていて、ああ、この人は本当に丁寧にこの仕事に向き合ってるんだなって感じました。
そして、別の瞬間。別のメンバーさんが、商品を見つめて少し首をかしげていました。判断に迷う瞬間が、ときどきあります。そういうときは、職員に相談する。「これ、大丈夫でしょうか?」って。その声を聞いたとき、ぼくは思ったんです。分からないことを分からないままにしない、分からないって言える環境がここにはある。その小さなやり取りの中に、きっと何か大事な橋が架かってるんだって。✨
検品のお仕事は、見た目では地味かもしれません。でも、この作業があるから、お客さんのもとに届く商品は「いい状態」のまま、誰かの笑顔につながっていくんです。メンバーさんの、その慎重な手の動き、その小さな「ここ、傷がありますね」の一言が、誰かの「買ってよかった」という気持ちを作ってるんです。
ぼくが側にいて、その場面を見るたびに、思います。仕事って、ただ作業をするんじゃなくて、その先にいる誰かのことを思いながら進めるんだ。そういう気持ちが、一つ一つの「できた」を、もっと大きな意味に変えてくんだって。
就労継続支援B型での仕事内容―小さな気づきが、実務力につながる
みらいろで取り組むネット物販の仕事は、検品だけではありません。商品の出品、梱包、袋詰め、シール貼り、在庫記録、発送準備など、様々な作業があります。ネット物販の仕事内容について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
それぞれの作業は、一見すると単純に見えるかもしれません。でも、その中には「注意深さ」「丁寧さ」「判断力」といった、実務で必要な力がぎゅっと詰まっています。検品なら「小さな傷を見つける観察眼」、梱包なら「品質を保つ細心さ」。毎日の取り組みの中で、メンバーさんたちは自分のペースで、こうした力を身につけていくんです。
大切なのは「できた・できない」だけじゃなく、その過程で「何を学べたか」「どう工夫したか」を、職員と一緒に見つめること。検品で迷ったときに相談できる関係、出品作業で工夫した点を認める場があることで、メンバーさんは安心しながら、自分のペースで実務力を深めていけます。
自分のペースをつかみながら働く―個別支援計画による、無理のない通い方
就労継続支援B型では、メンバーさん一人ひとりの状態や希望に合わせて、サービス管理責任者が個別支援計画を立てていきます。これは「週に何日通うか」「どの作業に取り組むか」「どのくらいのペースで進めるか」といったことを、本人の希望をふまえながら決めていくものです。
つまり、月曜日から金曜日まで毎日通う人もいれば、週に2〜3日というメンバーさんもいます。身体や心の状態によって、作業内容を調整することもあります。その調整は、本人と職員が日々の相談を重ねながら、サービス管理責任者が計画に反映していくんです。
「自分のペースで」というのは、気分で自由に来たり来なかったりするわけではなく、計画と相談に基づいて、その人に合った無理のない進め方をしていく、という意味です。だからこそ、メンバーさんは安心して、焦らず、自分の力を育てていけるんです。
つながるきっかけとしての就労継続支援B型
みらいろは兵庫県高砂市・近隣エリアに位置しながら、地域とのつながりを大切にしています。みらいろの働き方や理念についてさらに詳しく知りたい方、また通い方や工賃、利用開始までの流れについて「実際のところを聞きたい」というお考えでしたら、まずはお問い合わせいただければ幸いです。
ネット物販の仕事を通じて、メンバーさんが「できた」を積み重ね、自分の力に気づいていく。その先に、もっと大きな舞台へのステップアップもあります。みらいろ(B型)で自分のペースをつかんだ方が、雇用契約のある姉妹事業所「かえで(A型)」へ進まれることもあるんです。
小さな検品の作業も、その一つが誰かの「いい買い物ができた」という気持ちをつくっているように。ぼくたちも、メンバーさん一人ひとりが見つめる「そこからの未来」に、そっと橋をかけていきたいなって思っています。🌱


